欲望のありか

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誰でも年は取る。老いを受け入れよう。~父親に伝えたいこと~

こんにちはKJです!
 
最近父親が精神病の一種、統合失調症を患ったようで、久々に会ってみたら頭がおかしくなっていました。
 
うーん、まだ60歳ちょっとですがついに老いが来ましたね。
身体的ならまだしも精神的におかしくなってしまうのは息子としても悲しいところがあります。
さて今回はそんな父親を見て、老いを受け入れて人生を歩んでいきたいと思ったので
、そのあたりの事を書いてみたいと思います。
 

訳が分からない事を言い出す父親

父親がおかしくなったという話を聞いて、実家に会いに行きました。
会ってみると少なくとも見た目ががりがりにやせ細っているわけでもなかったので、身体的なものではないのだろうと察しがつきました。
 
どんなもんかと実際に父親と話をしてみると父親の発言が支離滅裂です。
「自分は天才である。」「今までわざとできないふりをしていた。」「俺は1万年先、2万年先を見る事ができる。」といったようなことを何度も真剣な顔で繰り返し話すわけです。
 
僕の父親はもともと家では寡黙でしたが、今の父親は訳の分からない事を独り言のように延々と話すような状況です。
 
家族に話を聞いてみると薬をちゃんと飲めばもう少しまともにはなるようですが、ひどい時だと幻覚なんかも見えてしまうようです。飛び降りようとしたこともあるとか。

なぜ気が狂ってしまったのか

息子の僕から推察するに父親がおかしくなってしまったのは仕事上でのストレスだと思います。
 
精神的な病に患うのは基本何かしらのストレスが原因なはずです。(僕はそのあたり無知なのでもしかしたら違う原因もあるかもしれないですが。)
 
父親は60歳を過ぎていますが、定年後も再就職し、65歳までは働くつもりだったようです。今は病気のために仕事を休んでいます。
 
父親は世間的には高学歴と言われる大学を卒業しており、まっとうな職につきコツコツ働いてきました。昔は残業100時間超えは普通で、働きすぎて倒れたこともあったようです。
 
また、なまじっか高学歴なので僕から見てもプライドの高さはうかがえました。(自分は勉強ができた、という事を誇りに思っているような言動は良く聞きました。)
 
会社に対して献身的で、自己犠牲の精神を持つ真面目なタイプの父親。また、プライドも高く自己顕示欲も強い父親。
 
そんな父が再就職先でストレスを抱える事は何となく想像できます。
 
60歳も過ぎて昔のような感覚で働けず、言われたこともまともにこなせなくなってきてしまう。
年下の上司からがみがみ言われ、プライドも傷つけられる。周りからはお荷物扱いされてしまう。
 
そんな状況に耐えられなくなってプッツンと来てしまったのかもしれません。
 
これは本人に聞いたわけでもなければ、家族がそのような原因で父親がおかしくなってしまったと言っているわけでは無いです。あくまで僕の想像です。
 
しかし、「医者のいう事は信用できない、俺の方が医者よりはるかに賢い。」「わざとできないふりをしているのが周りに伝わらない。皆ばかだ。」なんて事を繰り返して言っているのを聞くと、自分のプライドの高さと周りからの評価のギャップに耐えられずおかしくなってしまったという予想はあながち外れていないでしょう。

老いは誰でも訪れる。悲しむべきことではない。

僕は父親を尊敬しています。子供3人をちゃんと奨学金にも頼らず大学卒業まで面倒みてくれ、ある程度のわがままを聞かせてくれるくらいの財力もありましたし、言っていることの筋は通っている父親でした。
 
苦労しながら働いている事は子供のころも分かっていました。夜遅くまで働き、たまに隣で寝ている父が仕事の夢でも見てうなされている姿なんかも見た気がします。
 
僕らを育てるために懸命に働いてくれた父には感謝しかないです。
 
しかし、最近の父を見て悲しいことに僕は「器が小さな人だ。」と思ってしまいました。
 
誰だって年は取るし、病気だって患います。誰にも避けられないです。
 
ただ、年を老いても、衰えたことを認めず「自分は本当はできるんだ。周りより賢いんだ。」と言い張るのは違うと思います。
 
父親の悩みなんて今まで聞いたことも無いですが、自分の自尊心を保てなくなってしまったが故におかしくなってしまったのであれば、「そんなプライドどうでも良いじゃん。」と言いたいです。
 
「病気だからしょうがない」って話で片付けてしまえばそれまでですが、父親がおかしくなる前から自分のプライドを保つのに必死だった、そんな価値観を持っていたであろうことが僕は悲しいのです。
 
老いを受け入れよう。できなくなることを受け入れよう。
今すべきことは会社への貢献ではなく、支えてきてくれた母親への貢献じゃないのか。
 
僕としてはそんなことを父親に伝えたいです。病人をどう扱うべきか難しいところもありますが、タイミングを見計らい一度父親と話をしてみなきゃいけないです。
 
僕が父の悩み何かを聞いていれば少しは結果が違ったのかもしれません。今こそ息子の僕が父と向きあうべきなのでしょう。

まとめ

誰でも年は老いるものです。衰えて若いころと勝手が違ってくることは当然です。
 
最近の父親を見て。僕は年を取り、自分が衰えていくことを受け入れて生きていこうと
思いました。
 
また、人間いつ壊れるか分かりません。まさか、僕の父がまだ60歳過ぎなのに精神的におかしくなるなんて想像していませんでした。
 
「今」を大事に生きていくこと、周りに感謝すること、親孝行をすること。
 
改めてそんな基本的な考えを大事に生きていかねばと思わされた今日この頃です。
 
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