欲望のありか

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村上春樹はなぜ売れるのか~3つの理由~

こんにちはKJです!
 
僕は読書家というほど本を読んでいないですが、結構休日は本を読んだりしています。
学生時代に村上春樹さんの小説の有名どころは読みましたが、面白いですよね。
 
「ハルキスト」と言われるくらいの村上春樹さんの熱狂的なファンもいますよね。村上春樹さんはとても影響力があります。ノーベル賞候補にも良く名前が出ますよね。
 
ではなぜ村上春樹さんはそんなに魅力的なのでしょうか。今回は村上春樹さんが売れる理由についての考察を共有します。(先日友人と飲み屋で「なぜ村上春樹は売れるのか」という議論をしたのでつい書きたくなってしまいました。笑)

村上春樹が売れる理由

読者を共感させるのが上手い

僕は読んでてそんなに共感を得る事はなかったのですが、熱狂的なファンは「主人公は自分の事を書いているのではないか」と思うほど共感を得られるようです。
 
実際に友人でも「驚くほど自分の事を言い当ててた」とか「村上さん僕の事知っているのか」という感覚に陥るという事を何人か言っていました。
 
登場キャラクターが抱えている悩み、葛藤などが、一部の層にはとても共感ができるもので、それが熱狂的なファンの獲得につながっているのでしょう。

文章が平易。翻訳もしやすい

村上春樹さんは文章が平易なので、英訳しやすいみたいです。
元々村上春樹さんも海外文学を多く読んでいたこともあり、著書の文体にも大きく影響しているようです。
 
村上春樹さんは「翻訳家」という顔も持ち、かつ海外経験が豊富です。それが理由なのかどうかは分かりませんが、村上春樹さんの作品は日本の文学という感じがあまりしません。
 
不特定多数に読まれやすい文章構成ですよね。実際村上春樹さんの文章は複雑なところが無く読みやすいです。情景描写でもイメージがしやすいです。
 
これは日本だけでなく海外でも人気がある大きな理由かもしれません。

海外の読書層を意識している

著書「騎士団長殺し」では南京大虐殺で日本軍が殺害した市民や兵隊の人数を「40万人」と描写するシーンがあります。
南京虐殺は1937年に日本軍が中国の南京を占領した際に、中国の捕虜兵や市民に殺害・暴行を行ったとされる事件です。
 
諸説ありますが、南京虐殺による被害者は日本の学説では数万人~十数万人と言われています。中国の南京大虐殺紀念館は「30万人」と主張しています。
 
ところが村上春樹さんの著書では、中国が主張している30万人をはるかに超えた数の「40万人」と描写しています。
 
どんなイデオロギーを持っているか分からないですが、これは中国の読者層も意識したうえで書いているような気がしてならないですね。
 
物語に直接関係ない部分であえて40万人なんて書く必要が無いのですが、中国の読者層にはとても受けが良い内容でしょう。
 
海外の読者層を意識しているところが垣間見えますね。

まとめ

読書家ならば村上春樹さんの作品は1度は読むと思いますが、好き嫌いが別れそうな気がしますね。
僕なんかは学生時代にいくつか有名どころを読みましたが、可もなく不可もなくという印象でした。
 
改めて読み返してみるとどんな感想を持つのか気になりますね。また学生時代に読んだときと違う印象を受けるのでしょう。気が向いたときにでも読み直してみます。
 
ちなみに村上さんのエッセイも読みましたが、ユーモアにあふれていて面白いですよ。小説とは全然違った印象を受けるはずです。小説が苦手だという方はエッセイを読んでみてください。