欲望のありか

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大手企業の待遇の良さは「デメリット」でもある~平等という名の不平等~

こんにちはKJです!
 
僕は割と皆が名前は知っているであろういわゆる「大手企業」に務めております。
 
周りの友人から話を聞くと大手企業は中小や零細企業に比べると給料や福利厚生の面で恵まれていると感じます。
 
しかし、それはデメリットでもあると最近特に感じるわけです。
 

大企業は給料もそこそこもらえて福利厚生も手厚い

一般的に大企業は給料も福利厚生も中小や零細企業と比べたら恵まれています。
 
僕自身26歳(入社して3年経過)ですが、年収は500万円程度です。
 
そこまで高くは無いですが25~29歳の平均年収383万円(※参考 平成27年分 民間給与実態調査)に比べると恵まれている方だと言えるでしょう。
 
何より福利厚生が手厚いです!
 
サービス残業もあまり無いですし、残業代もきっちり払ってくれます。
 
寮も格安で住めますし社内食堂も悪くない。研修も充実しており、周りの人も良識ある人が多いです。
 
大手務めってだけで女の子の受けも良いです。
 
結構居心地が良いんですよ。恵まれているんです。
 
「大手病」と言われる就活生を疑問視する人もいますが、僕は全然疑問視はしません。
 
学生はブランドに憧れてとりあえず大手志望、という要素が強いと思います。僕もそうでしたし。
 
そのミーハーな考えを疑問視する気持ちは分からなくもないです。
 
しかし、特に明確に人生を注ぎ込んでやりたい事が見つかっていない学生にとってまず大手を目指す、という方向性は間違っていないと思います。
 
程よく働き程よく休日を謳歌し、程よくたいという人は大手は適しているでしょう。

大企業の待遇の良さは「デメリット」でもある

これだけ聞くと大手企業はやっぱり良いと感じる人も多いでしょう。
 
しかし、この恵まれている環境はかえってデメリットでもあるんです。
 
恵まれているからこそ、環境への甘えが発生したり、危機感が薄れてしまうんです。
 
大手にいる人間は恵まれています。それはそこそこ誰にでも平等に。
 
めちゃくちゃできる人と何も会社に貢献していない人で給料や待遇に大幅に差がつくことはありません。
 
飛び抜けて待遇が変わるのも部長以上の話で担当、主任、課長という段階は普通に勤めていれば大体の人が通る道です。
 
昇進スピードもある程度のポジションまではできる人とできない人で差はあってもせいぜい数年レベルです。
 
なので部長以上のポジションを目指さないのであれば実力があろうがなかろうが大して待遇に差が出ません。
 
しかし、社員誰に対しても平等な待遇にするという姿は本来あるべき姿ではないんです。
 
人や企業は価値ある製品・サービスにお金を払います。
 
なので本来企業は「価値(お金)を生み出す働きをしている人、もしくはその見込みがある人」に率先して給料を払うべきなのです。
 
しかし、大手企業は労働組合やコンプライアンスでの縛りがあるので、できる人にもできない人にもある程度の平等な待遇を与えてしまう。
 
なので何も貢献しなくてもそこそこのお金をもらえてしまうのです。
 
できる人とできない人で待遇に差がつかないので「自分がそれだけの給料に値する働きをしているのか?」ということを従業員が考えるきっかけが無くなってしまうんですよ。
 
この企業は従業員にこれだけ給料を払ってくれるもんだと当然のように考えてしまうのです。
 
高度経済成長期ならそのスタンスで何とか定年までいれたかもしれません。
 
しかし、今はメガバンを始め大手もバンバン首を切る動きを見せています。
 
とりあえず大手に入って何となく給料も良いからと言って自己研鑽もせずに何となく働き続けると、もうその会社にしがみついて生きていくしかなくなります。
 
仮に普段から自己研鑽を怠らず、市場から求められるスキルを持っていれば選択肢はいくらでもあるでしょう。
 
しかしある程度の年の人が「大手に務めていた」というだけでは何の価値もないわけです。
 
大手に入って経験を積めば自然とスキルも付くんじゃないか?と思っている人は大間違いです。
 
重ねた年数なんて大した意味を持たないと上の人々を見ていて思います。
 
それは前述した通り何もしなくてもなまじっか給料がもらえるからです。
 
自ら動こうとする気が無く単に組織に属して決められた仕事だけやってても成長なんて望めません。

まとめ

大手企業に務める人は待遇に関しては恵まれています。
 
しかし、恵まれている側面ばかり強調されがちだと感じます。
 
僕自身働いていて確かに表立って見えるメリット(給料、福利厚生)については恩恵を受けていると感じますが、それがある意味デメリットにも感じてしまうのです。
 
大手に就職・転職しようとしている人は一度考えてみると良いでしょう。